海水には塩分が含まれており、海水が蒸発することで空気に塩分が混じり、屋根に塩分が付着して劣化させます。
これを「塩害」と呼びます。
塩害は屋根の劣化を早めてしまうだけでなく、金属に塩分が付着することで塗装が剥がれたり、屋根の金属部分が錆びてしまいます。
金属部分の錆びや腐食が進行すると穴が開き、そこから雨水が浸入してしまい雨漏りにつながります。
海のすぐ近くでなくても塩害を受ける可能性があり、一般的には海岸線から200~500m以内を重塩害地域、2km以内を塩害地域と呼んでいます。
実際には風の強さや向きによっても塩害の可能性があり、海から5km以内であれば塩害に対して対策する必要があります。
海沿いの地域では、屋根のメンテナンスの時期が早くなるので、費用が高くなります。
塗料の耐用年数よりも2~3年早く塗り替えたり、定期的に水洗いするなどの対策が有効です。