アスファルト防水は、直接歩行などに使用すると損傷しやすく、寒暑による膨張・収縮もあるので、保護する必要があります。
防水層を熱や衝撃から保護し、浮き上がりなどを防ぐ目的で防水層の上に打設するコンクリートのことを、保護コンクリートまたは押えコンクリートと呼びます。
建物の上に重量のあるコンクリートを打設するのはよくないため、通常のコンクリートよりも軽い軽量コンクリートを厚さ6.0cm程度で打設します。
コンクリートは寒暖の差で伸縮を繰り返し、ひび割れたり防水層の立ち上がり部分を傷つけてしまいます。
それを防ぐために、縦横3m程度の間隔で伸縮目地が設けられています。
伸縮目地がないと、夏場に押えコンクリートが膨張する時にパラペット(立ち上がり部分)を押出し、外装を壊してしまいます。
押えコンクリートの膨張と収縮に合わせて伸び縮みすることで防水層に悪影響が出ないようにしています。
伸縮目地の材料には、押えコンクリートに対して密着力が強く、耐候性・伸縮性に優れたものを使用します。