ルーフィングの役割は防水ですが、正しくは屋根材の雨仕舞で防ぎきれず、屋根材の下に侵入を許してしまった水をルーフィングによって外に流すことです。
ルーフィングには種類があり、アスファルトルーフィング、透湿ルーフィング、遮熱ルーフィングの3つが代表的なものになります。
●アスファルトルーフィングは、道路のアスファルトと同じ成分で作られていて、原紙と呼ばれるフェルト状のシート紙にアスファルトを染み込ませて作られています。
自己接着性があり伸びや曲げに強いため、木造住宅のルーフィングにおすすめです。
●透湿ルーフィングは、透湿性・耐久性・防水性に優れていて、熱と圧力だけで結合させた不織布状のシートで、野地板の湿気を透過・放出する効果があり、野地板の腐敗・変形を防ぎます。
また熱に対する優れた耐久性能も確認されています。
●遮熱ルーフィングは、アスファルトルーフィングの150倍の透湿性能があり、小屋裏の湿気を速やかに屋外に逃がし凍結と腐れを防ぎます。
更に、屋根全体からの湿気を逃がし、住まいの耐久性と省エネ効果も期待できます。
最後に、メンテナンスの際には屋根材の選択以上にルーフィングの選択も非常に重要ですので、ルーフィングにも注目して屋根のメンテナンスを行うと、雨に強い家になるでしょう。