まずは、下葺き材がどんなものなのかをお伝えします。
下葺き材は、防水シートやルーフィングなどとも呼ばれ、屋根の下地である野地板と瓦やスレートなどの屋根材の間に敷く防水性の高いシートのことです。
屋根材の下に侵入した雨水が建物内部に浸透するのを防ぐ重要な部位で、屋根材の下には必ず敷かれています。
原紙にアスファルトを含ませた「アスファルトルーフィング」やアスファルトの他に合成樹脂などを加えた「改質アスファルトルーフィング」が一般的です。
一般的には、下葺き材の施工はタッカーと呼ばれる大型のホッチキスのようなものを使います。
ホッチキスの針と同じようにコの字型をした針で野地板に固定しています。
ですが、最近では下葺き材の野地板と接する面が粘着層になっており、タッカーを使わずに固定するタイプの下葺き材が出ています。
それでは、粘着式の下葺き材にすることで何か違いはあるのでしょうか。