しかし天窓は魅力的な良い点ばかりではありません。
天窓は屋根の一部に穴をあけて設置しているため、構造上なにもしていない屋根面に比べると、雨漏りが起きる可能性が高くなります。
また結露が多い立地の住宅ですと、天窓からの結露被害も考えられます。
各メーカーも問題に注力し、屋根との接合部分の防水処理には力を入れて取り組んでおり、天窓の廻りの隙間はコーキングやパッキンなどの弾性樹脂などで塞いでいますが、樹脂は年数の経過で劣化してひび割れが発生し、そこから雨が染み込んでいきます。
更に天窓は屋根の上に設置されているので、紫外線の影響を直接受けるため外壁などのコーキングより早く劣化します。
また天窓の寿命は設置後約25年が目安で、25年を過ぎてしまうと経年劣化で不具合や破損などが起こり雨漏りの原因になります。
そのため定期的に点検を行うことが大切で、また防水再施工や天窓交換工事のメンテナンス方法のみでなく、将来的なリスクやメンテナンスを考えて、天窓を塞ぐことも考えると良いでしょう。