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防府市で錆が発生して塗り替えが必要な瓦棒葺きのトタン屋根の現地調査を行いました
瓦棒葺きのトタン屋根の現地調査を行いましたので、その様子をお伝えします。
「瓦棒葺き」とは、トタンなどの金属板を用いて屋根を葺くときの工法のひとつです。
瓦と付いていますが瓦屋根とは関係ありません。
断熱性は低いですが、継ぎ目がないため雨仕舞に優れており防水性が高いのが特徴です。
施工方法がシンプルで工事がしやすいため、戦後は多くの住宅で用いられました。
トタンは、錆びや腐食から守るために亜鉛でメッキされた鋼板です。
鋼板が錆びるよりも早く、めっき成分が溶け出し、錆びることで鋼板の錆を抑制します。
現在の金属屋根には主にガルバリウム鋼板が使用されており、トタンが使われることは少なくなりました。
全体的に色褪せていましたが、屋根材の浮きや剥がれはありませんでした。
白サビが発生していました。
白サビが発生したとしても、脆くなって穴が開いたりということはありません。
白サビは、トタンのメッキ成分である亜鉛が酸化することで生じます
トタンは、表面の塗膜、メッキ成分、鋼板の3層構造になっています。
溶けたメッキ成分が回復することはありませんので、塗膜で保護しています。
白サビが発生しているということは、表面の塗膜が剥がれてメッキ成分がむき出しになっているということです。
赤サビが発生しています。
赤サビを放置すると、腐食が進み、ひどい場合には穴が開きます。
穴からは雨水が浸入していくので、雨漏りを起こします。
金属は塗料によって錆を防いでいると言っても過言ではなく、塗装の劣化は確実に錆による腐食を招きます。
錆が残ったまま塗装すると、塗料の密着が悪く、塗膜が剥がれる原因になります。
そのため、しっかりとサビを落してから塗装する必要があります。
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