周南市の外壁塗装で無機塗料を使用!下塗り・中塗り・上塗りを解説
足場設置・高圧洗浄・シーリング打ち替えと、丁寧に下地を整えてきた周南市のお客様のお宅。
いよいよ工事のメインステージ、
外壁塗装の工程に入りました。
塗装工事が始まった日の朝、職人が最初に行ったのは塗料の確認です。
今回使用するのは
無機塗料。
通常の有機系塗料よりも高い耐候性・耐久性を持ち、「できる限り長持ちする外壁にしたい」というお客様のご要望に応える最適な選択でした。
「外壁塗装って、ただペンキを塗るだけじゃないの?」
こう思われる方も多いかもしれません。
しかし実際には、
下塗り・中塗り・上塗りという3つの工程を丁寧に重ねることで、初めて長持ちする塗膜が完成します。
1回塗りと3回塗りでは、見た目はほとんど変わらなくても、5年後・10年後の外壁の状態に大きな差が出ます。
今回は、3日間にわたって行われた塗装工程の様子を写真とともにご紹介します。
無機塗料の特徴・3回塗りの意味・費用相場まで、外壁塗装を検討されている方に役立つ情報を網羅しました。
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最初に結論をお伝えします。
外壁塗装を3回塗りで行う理由は、それぞれの塗料がまったく異なる役割を担っており、1回や2回では塗料本来の性能を発揮できないからです。
・下塗り
「下塗り」は、外壁と塗料の間の接着剤のような役割を果たします。
これを省略すると塗膜が外壁に密着せず、数年で剥がれが起きてしまいます。
・中塗り
「中塗り」は、塗膜に十分な厚みを持たせ、均一な仕上がりの下地をつくる工程です。
省略すると塗りムラ・色ムラが生じやすくなり、塗膜の耐久性が低下します。
・上塗り
「上塗り」が最終的な色・艶・防水性・耐候性を決定づけます。
これを省略すると耐久性と美観の両方が大幅に低下します。
3つの工程はそれぞれが補完し合っており、どれか一つを省略しても塗装の品質は大幅に低下します。
「2回塗りで安くします」という業者には、十分な注意が必要です。
無機塗料とは、ガラス・セラミック・ケイ素などの無機物を主成分に含む塗料です。
無機物と有機塗料を混合したハイブリッド塗料で、無機物の耐久性と有機物の柔軟性を組み合わせた塗料です。
紫外線で劣化しにくく、20年以上の長寿命と高い防汚性を誇るため、外壁や屋根のメンテナンス回数を減らしたい方に最適です。
「無機」という言葉は化学の授業で聞いたことがある方も多いでしょう。
炭素を含まない鉱物・金属などの物質が「無機物」で、これらは紫外線や熱に対して非常に安定しているのが特徴です。
外壁塗料にはグレードがあり、耐用年数はアクリル塗料が5〜8年、ウレタン塗料が7〜10年、シリコン塗料が10〜13年、フッ素塗料が15〜18年、そして今回使用した無機塗料は20〜25年が目安とされています。
費用はアクリルが最も安く、無機・フッ素が最も高い水準です。
無機塗料は現在市場に出回っている外壁塗料の中で、最高クラスの耐用年数を誇ります。
① 圧倒的な耐候性
無機物は紫外線・熱・水分に対して非常に安定しており、塗膜が長期間劣化しにくい特性があります。
一般的なシリコン塗料の約2倍の耐用年数が期待できます。
② 超低汚染性
無機塗料の塗膜は静電気を帯びにくく、ほこりや汚れが付着しにくい特性を持ちます。
また親水性が高いため、付着した汚れが雨で洗い流されるセルフクリーニング効果もあります。
③ 防藻・防カビ性
無機物は菌やカビのエサになりにくいため、苔・藻・カビの繁殖を長期間抑制します。
湿気が多い環境でも、外壁を清潔な状態に保ちやすいのが特徴です。
④ 不燃性・難燃性
無機物は燃えにくい性質を持つため、万が一の火災時にも塗膜が燃え広がりにくいという安全性のメリットもあります。
① 費用が高い
一般的なシリコン塗料と比べて、材料費・施工費が高くなります。
30〜40坪の2階建て住宅の場合、シリコン塗料との差額は20〜40万円程度になることもあります。
② 割れやすい(伸びにくい)
無機物は有機物と比べて柔軟性が低いため、下地の割れや地震による建物の動きに追従しにくい面があります。
ただし現在の無機ハイブリッド塗料はこの弱点をかなり改善しています。
1枚目の写真は、外壁に下塗り材をローラーで塗布している様子です。
塗り残しがないよう、しっかりと塗っていきます。
下塗り材には大きく3種類あります。
・シーラー
下地と塗料の密着性を高めたり、塗料の吸い込みを抑える効果もあります。
窯業系サイディングやスレート屋根材、傷みが少ない外壁に適しています。
・フィラー
厚みがあり細かいひび割れや凹凸を埋める効果があります。
傷みのある外壁やモルタル外壁に向いています。
・プライマー
上塗り材との密着性を高める汎用タイプで、各種外壁に幅広く使用されます。
錆止めが入っているものがあり、金属系素材に適しています。
今回の窯業系サイディングには、シーラータイプの下塗り材を選定しています。
「どうせ後から塗るんだから、下塗りは不要では?」と思う方もいるかもしれません。
しかし下塗りを省略すると、外壁と塗料の密着性が低下して数年で剥がれが起きてしまいます。
下塗りはまさに「接着剤」の役割。
見えなくなる工程だからこそ、手を抜いてはいけない最重要工程の一つです。
2枚目の写真は中塗りの様子です。
ローラーで、外壁全面に塗料を均一に塗り広げています。
下塗りが完全に乾燥したことを確認してから、中塗りに入っています。
写真をよく見ると、塗装済みの白っぽいエリアと、まだ塗っていないグレーのエリアが混在しているのがわかります。
これが中塗りが進行中の状態です。
中塗りは上塗りと同じ塗料を使うケースが多く、「厚みの形成」と「均一な下地の形成」が主な目的です。
外壁の表面には微妙な凹凸・吸い込みムラがあります。
下塗りだけでは補いきれないこれらの不均一を中塗りで整えることで、上塗りが均一に仕上がる下地をつくります。
悪質な業者の中には、コスト削減のために中塗りを省略して下塗り+上塗りの2回塗りで済ませるケースがあります。
この場合、塗膜の厚みが不足して耐久性が大幅に低下し、色ムラも出やすく、雨水の浸入を防ぐ塗膜バリアが薄くなります。
工事完了後に塗装回数を確認する方法は非常に難しいです。
何回塗装しているか、しっかりと確認しましょう。
3枚目の写真は上塗りの様子です。
中塗りと同じ無機塗料を使用し、最終的な仕上がりの色・艶・防水性を決定づける最後の塗装です。
上塗りを経た外壁は、均一で美しい仕上がりになっているのがわかります。
上塗りは塗装工程の「完成形」です。
まず意匠性として最終的な色・艶感を決定します。
次に防水性として雨水の浸入を防ぐ最後の防水バリアを形成します。
そして耐候性として紫外線・熱・水分から塗膜全体を守る表面層をつくります。
中塗りから上塗りの間には、十分な乾燥時間を設けることが必須です。
乾燥が不十分な状態で上塗りをすると、中塗りの溶剤が上塗り塗膜に残留して「ブリスター(膨れ)」が発生したり、上下の塗膜が混合して本来の性能が発揮できなくなります。
今回の外壁塗装工事でも適切な乾燥時間を設けています。
足場代・高圧洗浄・シーリング打ち替え・付帯部塗装を含む総額の目安として、一般的な2階建て・30坪前後の場合、シリコン塗料では70〜90万円、無機塗料では100〜120万円程度が相場です。
無機塗料は初期費用が高く感じられますが、耐用年数が長いため長期的なコストは割安になります。
30年という長期スパンで見ると、無機塗料の方がトータルコストが低くなるケースが多いのです。
「今の費用」だけでなく「将来のコスト」も含めた判断が重要です。
目的・予算・建物の状況によって異なりますが、耐用年数では無機塗料が上回ります。フッ素塗料の耐用年数は15〜18年、無機塗料は20〜25年が目安です。費用はやや無機塗料の方が高い傾向があります。長持ちを最優先するなら無機塗料、コスト重視ならフッ素塗料も有力な選択肢です。
もちろん可能です。色見本から自由にお選びいただけます。カラーシミュレーション(建物写真に色を合成する)を使ったご提案も可能です。近隣との色合い・景観・日当たりなどを考慮してご一緒に選びましょう。
まとめ:無機塗料の3回塗りが「20年後の外壁」をつくる
外壁の下塗り・中塗り・上塗りがすべて完了しました。
サイディングの凹凸に沿って塗料がしっかりと密着し、均一で美しい仕上がりになっています。
無機塗料の持つ超低汚染性・防藻性・耐候性が、これから長期にわたってお客様の外壁を守り続けます。
塗装工事は「塗料を塗る」だけの工事ではありません。
高圧洗浄・シーリング打ち替え・下塗り・乾燥時間の確保……すべての工程に意味があり、一つひとつを丁寧に積み重ねることで、初めて「本当に長持ちする外壁」が完成します。
見えない工程を手抜きしない。
それが街の屋根やさん周南店の施工品質への誓いです。
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