画像は隅棟の漆喰の様子です。
隅棟とは、屋根の四隅に斜めに設置される棟のことで、寄棟屋根や入母屋屋根に見られる部分です。
こちらも本棟と同様に、漆喰が剥がれて葺き土が見えている箇所が多数確認されました。
全体的に見て、本棟だけでなく隅棟においても漆喰の剥がれが広範囲に及んでおり、早急な対応が必要な状態でした。
幸いなことに、現時点では室内への雨漏りは発生していないとのことでしたが、今後いつ雨漏りが始まってもおかしくない状態でした。
今回の調査結果を踏まえ、お客様には棟瓦の取り直し工事をご提案させていただきました。
棟瓦の取り直し工事とは、既存の棟瓦を一度すべて撤去し、葺き土や漆喰を新しく施工し直してから、棟瓦を再度設置する工事です。
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漆喰のメンテナンス方法は?
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傷んだ漆喰の詰め直し、棟瓦の取り直しで瓦屋根を健全に保つーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
瓦屋根は耐久性に優れた屋根材ですが、漆喰などの副材は定期的なメンテナンスが必要です。
瓦屋根の寿命は一般的に50年以上と言われていますが、これは瓦本体の寿命であり、漆喰や葺き土は10年から15年程度で劣化が始まります。
そのため、瓦屋根を長持ちさせるためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
特に築20年以上経過している建物では、一度専門業者による点検を受けることをお勧めします。
漆喰の剥がれは、地上からでも確認できる場合もありますが、屋根の高い位置にある本棟や隅棟の状態は、素人目では判断が難しいことも多くあります。
また、屋根に上がっての点検は危険を伴うため、必ず専門の業者に依頼することが重要です。