軒天とは屋根を地上から見上げた屋根の裏側をいいます。
屋根の外壁より出てる部分を軒先といい、その裏側のことをいいます。
軒天井や軒裏天井呼ばれますが、軒天と略して呼ばれることが一般的になっています。
軒天の役割としましては、野地板や垂木などの下地材が見えないように見栄えをよくするためと、火災時に窓から炎が上がった場合に軒まで炎が達するのを防ぐ役目もあります。
昔は合板やベニヤ板が使用されてましたが、耐久性、耐水性、耐火性などに優れないために、近年ではケイカル板(ケイ酸カルシウム板)が多く使用されています。
ケイカル板とは、珪藻土(けいそうど)、消石灰(水酸化カルシウムのこと)、石綿(アスベスト)、水でできた合板です。
※現在はアスベストの使用が禁止されているために、ノンアスベストを使用するのが主流です。
耐火性、耐水性に優れているために現在の軒天の材料として、よく使用されています。
雨水により湿気が屋根裏に残ってしまうと野地板(下地材)などの腐食の原因になるために、通気口を設けたり、通気性のために表面に小さな穴が開いてる有孔タイプの物あります。
また屋根の裏側にあるために雨や風の影響を受けなそうですが、実は汚れたり剥がれたり実は痛みやすい部分でもあります。
そのために塗装を行ったり、破損が酷い場合には軒天ボードの張替えなどメンテナンスが必要になります。
軒天には他にも金属板のガルバリウム鋼板やアルミスパンドレルなどを加工して使用することもあります。
またセメントに繊維質を混ぜて強化したフレキシブルボードなども使用されることもあります。