破風板(はふいた)ってご存知でしょうか?
破風板とは、屋根の妻側(三角の面で雨樋が付いてない方)にある山形の部材です。
「風を破る板」という読み通り、屋根材や屋根の内部に風が入るのを防ぐ役割で取り付けられています。
その破風板ですが、日々雨風に晒されているため、大変劣化の多い部材になります。
特に築20年以上前の家屋では、木質系の破風板を使っていることが多かったですが、木質系は防火性に劣るため最近では余り使用されていません。
破風板の主な役割は、雨や風を防ぐことにあり、建物の屋根は上からの雨や風に対して強い構造になっていますが、横や下からの雨風に対して弱いという特徴があり、破風板があることによって屋根裏に侵入する雨風を防ぐ効果があります。
また切妻屋根の長手方向に取り付けられてる鼻隠しは、破風板と同様の役割を担いながら雨樋の基礎という実用的な役割も担っています。
雨樋は雨水が壁に直接流れることを防ぐうえで重要な設備です。
更に、破風板や鼻隠しには雨や風から家を守るだけでなく、火災時にも家を守る役割があります。
住宅火災は下から上へ向かって延焼するのが通常で、破風板があることにより屋根裏への火のまわりを遅らせる役割もあります。