屋根の葺き替えは、既存の屋根を撤去してから新しく屋根を葺く工事です。
葺き替えは既存の屋根材やルーフィングを剥がして、野地板(屋根の下地)の補修、新しいルーフィングや屋根材を施工し、屋根全体をリフォームするので屋根工事の中で最も規模が大きく費用と時間が掛かります。
屋根のリフォームにはカバー工法という方法もありますが、カバー工法では既存の屋根材を剥がさないので野地板を補修できません。
野地板を補修できることは、葺き替えの大きなメリットです。
また、葺き替えをすることで、建物の耐震性を向上させることができる可能性があります。
屋根の重さは建物の耐震性に影響を与えます。
屋根が重くなると建物の重心の位置が高くなり、地震の時の揺れは大きくなり、建物の負荷が大きくなってしまいます。
葺き替えで既存の屋根材よりも軽い屋根材を使用することで、建物の耐震性を向上させることができます。
例えば、最も重い屋根材である瓦は1㎡当たり60kgといわれており、最も軽い屋根材である金属屋根材は1㎡当たり6kgなので、瓦から金属屋根材に葺き替えると1/10になります。
「建物の耐震性は気になるけど、屋根は瓦がいい」という方には、災害に強い「防災瓦」という瓦もあります。