日本と欧米では、住宅に対する考え方が違うということがあります。
日本の住宅の資産価値は年数が経つにつれてどんどん下がっていき、20年もすれば建物の価値はほとんどなくなります。
リフォームにかける費用も欧米と比べて少なく、住宅投資に占める割合は欧米の半分程度です。
中古住宅を購入してリフォーム・リノベーションをする方も増えてきましたが、他の先進国と比べて少ないのが現状です。
それに対して、欧米では中古不動産市場が非常に活発で、築年数を重視していません。
住み替えに抵抗がなく、古い住宅であっても十分な値段で売ることができることで、ライフスタイルの変化に住み替えで対応することができます。
また、戦後の特殊事情も理由のひとつです。
空襲で焼け野原になったことで、戦後の日本では極度の住宅不足に陥りました。
急激な人口増加と経済成長によって住宅不足が続き、質より量を求められた結果、スピードとコスト優先で家が建てられていきました。
そのため、30年程度で家を建て替えるというサイクルが一般化してしまったのです。