屋根のカバー工法で最も使用されている屋根材はガルバリウム鋼板などの金属屋根材です。
なぜなら、カバー工法をすると屋根が重くなり、建物が地震に弱くなってしまうからです。
耐震性に対する悪影響を最小限に抑えるために屋根材の中で最も軽い金属屋根材が使用されます。
ガルバリウム鋼板の屋根材は、瓦屋根と比べて約1/10の重さで、一般的な屋根材のスレートと比べても耐久性や防水性に優れているので、屋根のカバー工法にピッタリの屋根材です。
ガルバリウム鋼板は、板状に加工された鋼の表面にメッキを施した金属です。
メッキ成分が鋼板に錆が生じるのを防ぎます。
同じようにメッキを施した金属にはトタン(亜鉛メッキ鋼板)があり、かつては屋根材として使用されていましたが今では屋根にトタンを使用することは少なくなっています。
ガルバリウム鋼板とトタンの違いはメッキの成分にあり、ガルバリウム鋼板のメッキ成分がアルミニウム・亜鉛・珪素なのに対して、トタンのメッキ成分はほとんどが亜鉛です。
このメッキ成分の違いにより、ガルバリウム鋼板の方が耐久性・防錆機能に優れています。