周南市の方へ、金属屋根の瓦棒葺きとはどんな屋根?特徴とメンテナンス方法
屋根には、いろいろな種類があり屋根材や施工方法も様々です。
今回のコラムでは、屋根の「瓦棒葺き」について紹介します。
瓦と付きますが、瓦屋根ではなく金属屋根の施工方法のひとつです。
瓦棒葺きとは、トタンなどの金属板を用いて屋根を葺くときの工法のひとつです。
屋根の形状は、一定間隔(45~60cm程度)ごとに瓦棒と金属板が並んでいます。
瓦棒の中には心木があり、、その心木に金属板を固定します。
(心木を使用しない方法もあります。)
施工方法がシンプルで工事がしやすいため戦後は多くの住宅で用いられました。
棟から軒先までを一枚の金属板で施工するため、継ぎ目が少なく雨仕舞に優れています。
緩やかな勾配でも施工が可能で、施工性に優れています。
瓦棒を用いない平葺きと比べ、温度変化による金属板の伸縮を瓦棒の間で吸収できます。
屋根材であるトタンが錆び等で傷み、屋根材の下に雨水が侵入すると心木を腐食させてしまうことがあります。
瓦棒葺きは、この心木にすべての屋根材を固定しているため、強風でトタン屋根が飛散したり、めくれてしまう危険性が高まります。
また、金属なので断熱性や遮音性が低いです。
金属屋根なので錆に弱く、錆が発生すると全体に広がり、穴が開くこともあります。
そうなる前に、屋根塗装などのメンテナンスが必要です。
瓦棒葺き屋根のメンテナンスは、他の屋根と同じように屋根塗装で定期的なメンテナンスをおこない、屋根の劣化状態に応じて「屋根カバー工法」か「葺き替え」を行います。
瓦棒葺きは、経年劣化で色褪せや錆が発生します。
比較的劣化が軽度の場合には、屋根塗装によるメンテナンスを行います。
塗装の下塗りには錆止めを使用して、錆の発生を防ぎます。
錆が重度の場合には、屋根カバー工法によるメンテナンスを行います。
カバー工法は、古い屋根材を撤去せず、新しい屋根材を上からかぶせる工法です。
そのため、解体工事費と廃材処分費の両方を節約でき、費用が安くなります。
屋根材としての強度を保てないほどの錆や心木が腐食している場合には、葺き替えによるメンテナンスが必要です。
これまでの屋根材を撤去して、新しい屋根に葺き替える工法です。
屋根材の下の防水紙や野地板といった手の入れにくい部分も同時にメンテナンスできます。
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