瓦屋根の各部位の名称。使用する瓦や劣化症状、メンテナンス方法
お住まいの屋根に補修が必要になった場合、名称がわからないために説明できなかったり、業者から説明を受けても場所が分からないということがあると思います。
そこで今回のコラムでは、瓦屋根の各部位の名称を紹介します。
屋根の平面部分で、一般的に屋根と言われる部分です。
棟から軒先までの傾斜している面で、屋根において最も広い面積を占めています。
平部に使用する瓦は、「桟瓦(さんがわら)」と呼ばれ、小さいうねりのある波状の瓦です。
瓦にズレや割れがあると雨漏りの原因になります。
メンテナンス方法には、「屋根葺き直し」や「屋根葺き替え」があります。
屋根の頂上部にある水平な部分のことです。
屋根の斜面と斜面が交わるところなので、雨漏りしやすい箇所です。
斜め方向に下っている棟を「隅棟(すみむね)」と呼びます。
棟に使用する瓦は、下に葺く「のし瓦」、一番上に被せる「冠瓦」、端部に取り付けられる「鬼瓦」です。
劣化すると棟瓦がズレて雨水が浸入し、雨漏りの原因になります。
メンテナンスは、棟瓦を撤去して再度葺きなおす「棟瓦の取り直し工事」を行います。
漆喰(しっくい)とは、棟の下にある白いセメントのような部材です。
ズレないように棟瓦を固定する役目と雨水の浸入を防ぐ役目があります。
漆喰が剥がれると棟瓦のズレたり、剥がれた箇所から雨水が浸入して雨漏りの原因になります。
傷んだ漆喰を取り除き、新しく詰めなおす方法でメンテナンスを行います。
屋根面と屋根面をつなぐ部分で文字通り谷になっている部分のことです。
谷に取り付けられている板金を谷樋と呼びます。
腐食して穴が開くと雨漏りの原因になります。
周りの瓦を撤去して板金を交換して、瓦を葺きなおす方法でメンテナンスをします。
軒先は屋根の先端の部分です。
軒先には、水切りが良くなるように垂れが付いている「軒瓦(のきがわら)」を使用します。
屋根の端部で斜めになっている部分をケラバと呼びます。
軒瓦と同じく垂れが付いている「袖瓦(そでがわら)」を使用します。
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