棟板金(むねばんきん)
とは、屋根の面と面が合わさる一番高い山状の部分(棟)に取り付けられる金属のカバーのことです。
主にスレート屋根(カラーベストやコロニアル)や金属屋根で使われる重要な部材です。
スレート屋根や金属屋根で用いる棟は金属製であるため「棟板金」と呼ばれています。
屋根の頂上部は、屋根材の継ぎ目となるため、最も雨水が侵入しやすい弱点となります。
棟板金で覆うことで、内部への水の侵入を防ぎ、雨漏りを防いでいます。
毎年8月9月10月の台風時期になりますと、特にお問い合わせが多くなるのが棟板金の点検・交換です。
台風が通過した後に、「棟板金が庭に落ちてた」「飛散してどこかへいってしまった」など様々なお問い合わせがあります。
棟板金が飛ばされる最大の理由は棟下地の劣化が原因です。
棟板金を固定している貫板(芯木とも呼ばれる部分・板金を留めるための木材)の腐食と劣化により、固定のための釘が浮いたり抜けたりして固定力が弱くなり風に負けてしまうのです。
写真のように釘の浮きが随所にみられると、棟板金の下にある貫板にも痛みが出ている可能性が高いです。
理由は貫板が腐食すると釘が抜けやすくなるからです。