棟瓦取り直し工事で瓦のズレや漆喰の剥がれを直す。工事の流れは?
棟瓦取り直し工事は、屋根の頂上にある棟瓦のズレや漆喰の剥がれを補修するために行う工事です。
既存の棟瓦を撤去してから、棟瓦を積み直します。
棟瓦の状態が比較的軽微な場合には漆喰の詰め直し工事が行われ、瓦のズレや漆喰の剥がれが酷い場合には棟瓦の取り直し工事が行われます。
棟瓦のズレや漆喰の剥がれがあると、強風や地震時に落下の危険性もあり、剥がれた隙間から雨水が侵入し雨漏りにもつながります。
棟を解体して、内部の漆喰と土を撤去します。
棟瓦の下には、専用の土が盛られており、この土が棟の大事な土台となっています。
漆喰が剥がれると、土台となっている土が流出して棟を支えられなくなります。
屋根土をキレイに清掃します。
撤去した瓦にひびや割れがなければ再利用できます。
棟瓦を真っすぐに設置するために目安に糸を張ります。
漆喰とのし瓦を積んで土台を作ります。
漆喰には、耐久性・防水性に優れている屋根瓦専用の南蛮漆喰を使用します。
この時に、棟瓦を固定するための銅線を仕込んでおきます。
のし瓦は、つなぎ目から雨水が入り込まないように千鳥に積みます。
のし瓦と漆喰で作った土台の上に棟瓦を被せます。
仕込んでいた銅線で、のし瓦と棟瓦を固定します。
銅線の余った部分は、小枝やビニール袋などが飛んできた時に引っかからないように丸めて処理します。
もしも、ビニール袋が引っ掛かったままだと風の影響を受けやすくなり、雨水が溜まる可能性もあります。
鬼瓦を元の位置に戻して、漆喰で固定します。
漆喰は、施工直後は柔らかいですが、時間をかけて硬化して瓦を固定します。
漆喰が乾いたら、棟瓦の取り直し工事が完了です。
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