のし瓦とは、屋根の頂上部分に設置する短冊状の瓦のことです。
瓦の繋ぎ目から雨水が浸水しやすいため、そこに漆喰等を塗り込みながら、防水加工を施し数段に積み上げて施工をします。
段数が多いほど屋根・下地への雨水の侵入を防ぐことができます。
漢字では「熨斗瓦」と書きます。のし瓦の上に積むカマボコ型の冠瓦と合わせて、棟瓦といいます。
のし瓦は、屋根の頂上部に施工されます。その頂上部を棟といいますが、その棟は屋根面が鋭角に結合してる部分です。
この箇所に、のし瓦を上からのせることで棟へ降ってきた雨水を屋根面に流し、棟の下地に雨水が侵入する防いでいます。
のし瓦をのせる棟は屋根の中でも目立つ箇所なので、デザインを考慮して、のし瓦の種類や装飾、高さ、段数を決めることが多いようです。
段数は高ければ高いほど豪華絢爛に見えますが、高くなる分風の影響を受けやすく施工には高度な技術が必要になります。
近年は、実用性や安全性からのし瓦の段数を減らすことが増えています。