古くなった太陽熱温水器を撤去しないと屋根に影響はあるの?
太陽熱温水器は、太陽光に含まれる赤外線を熱として利用することで水を暖める装置です。
太陽光を利用した機器の中ではエネルギー変換効率が非常に高く、太陽光エネルギーの40~50%を熱エネルギーに代えて利用できると言われています。
太陽光発電のエネルギー変換効率が20%程度なので、いかに効率が良いか分かります。
1970~1980年代に広く普及しましたが、強引な訪問販売が社会問題化したことから徐々に関心が薄れ、今ではほとんど設置する人はいなくなりました。
太陽熱温水器の耐用年数は20年程度で、設置された太陽熱温水器は劣化による故障で放置されている現状です。
では、古くなって使用できなくなった太陽熱温水器をそのままにしていたら、屋根にどんな影響があるのでしょうか?
太陽熱温水器の重量は、大きさ、容量にもよりますが使用している状態で300kg近くあります。
それだけの重さのものが常に載っているので、当然のことですが屋根の負担になります。
屋根面への取り付け部品やワイヤーが経年劣化している太陽熱温水器が地震や台風で落下する可能性は十分にあります。
かなりの重量なので落下の衝撃は大きく、重大な事故につながってしまいます。
太陽熱温水器が棟際ぎりぎりに設置されていると、温水器に当たって跳ね返った雨水が棟の漆喰に当たってしまいます。
漆喰が雨水を吸い込み、漆喰の剥がれや棟のズレ、雨漏りにつながることもあります。
太陽熱温水器の撤去費用は、大きさや容量、家の立地環境などで変わってきますが、おおよそ5~10万円です。
太陽熱温水器を放置したままにしておくと、屋根への負担が大きく落下の危険もあるため、撤去することをおすすめします。
設置した業者や販売業者と連絡が取れない場合には、お近くの屋根業者に連絡すれば問題なく撤去できますので、太陽熱温水器を使用せず放置されている場合には、一度ご相談されてみてはいかがでしょうか。
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