周南市の方へ、折板屋根ってどんな屋根?工法とメンテナンス方法
折板(せっぱん)屋根とは、薄い鋼板を大きな波型に成形して強度を高めた屋根です。
野地板なしで梁に屋根材を葺くことができるので、費用が抑えられ、工場、倉庫、自転車置き場など多くの場所で使用されています。
強風地帯においても強靭性を発揮でき、雨仕舞にも優れていますが、金属製なので夏場は高温になりやすく、雨音が響きやすいです。
古くはトタンと呼ばれる亜鉛メッキ鋼板が使われていましたが、現在ではほとんどがガルバリウム鋼板です。
フッ素鋼板、ステンレスもありますが、コストが高いため使用されることは少ないです。
他の屋根に比べて長さを長くすることが可能で、トラックで運搬できない場合には、機械そのものを建設現場に持ち込んで、その場で成形しながら施工することもできます。
タイトフレームに取り付けたボルトに2枚の金属屋根材を重ねて取り付け、ナット、座金、パッキンで締め付ける工法です。
特に断面の強度に優れ、強風地帯においても強靭性を発揮します。
最もオーソドックスで比較的小規模な工場・倉庫・ガレージ等に使用されます。
タイトフレームの上に取り付けた金具に巻き込んで固定する工法です。
接合部のボルトが露出しないため見た目が良く、防水性に優れており、施工を屋根の上からだけで行えることと、ボルトが不要なためコストが下がり経済的な工法です。
施工性が良いことから、大型物件に使われています。
金属屋根材2枚を吊子(固定金具)でタイトフレームに固定し、つなぎ目の上からキャップをはめ込む工法です。
屋根面にボルトが全く出ないので、美観に優れています。
折板屋根は、紫外線や雨水の影響で表面の塗膜が劣化すると、防水機能の低下に伴い錆が発生しはじめます。
錆をそのまま放っておくと、少しずつ腐食して孔が開き、雨漏りの原因になります。
折板を固定しているボルトから錆びてくるケースが多く、特に注意が必要です。
留め金具のボルトや屋根の重ね部分の隙間などから雨水が侵入するケースもあり、折板屋根を長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必要です。
折板屋根は金属なので錆に弱いため、メンテナンスの主な目的は錆を防止することです。
屋根からの雨漏りや漏水がなく、チョーキングや塗膜の剥がれ、表面の軽い錆などの場合には、塗装によるメンテナンスが用いられます。
屋根塗装では、ケレンで屋根とボルトの錆を落とし、下塗りに錆止めを塗ります。
その後、中塗り・上塗りと仕上げます。
折板屋根を固定しているところは大丈夫だが、錆びて穴が開いていたり、ところどころ雨漏りしている場合には、屋根カバー工法によるメンテナンスが用いられます。
瓦棒屋根やスレート屋根(カラーベスト、コロニアル)などと同じように、折板屋根もカバー工法が可能です。
既存の折板屋根の上に防水シートを敷き、その上に新しい折板屋根を被せます。
折板屋根のカバー工法には、既存折板屋根の上にシート防水を張る方法もあります。
折板屋根の劣化が激しく、台風などの強風に耐えられそうにない場合には、屋根葺き替えによるメンテナンスが用いられます。
既存の屋根材やタイトフレームを撤去して、新しく折板屋根を葺きます。
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