屋根構造の部材「垂木(たるき)」とは?役割やサイズ
屋根構造の部材には、野地板やルーフィングなど聞きなれない部材が多くあります。
屋根の内部の構造を眺める機会はほとんどないと思います。
しかしながら、これからやお家を建てる方や屋根のリフォームを検討されている方の中には、屋根の構造がどうなっているのか気になっているという方はいるのではないでしょうか?
今回のコラムでは、屋根構造の部材のひとつ、垂木について紹介していきます。
屋根の傾斜に沿って上から下に等間隔に配置されている構造材で、屋根の基本となる材料です。
野地板を設置するという重要な役割があり、屋根材の固定などもこの垂木に合わせて釘を打つことで雨漏りの可能性が低くなります。
垂木の上に、屋根材の下地となる野地板が設置され、その上にルーフィング(防水紙)と屋根材が設置されます。
一般的には、垂木は約45cm間隔で設置します。
屋根の内部にあるため、メンテナンスが非常に困難な部材で、屋根を葺き替える時にしかお手入れができません。
垂木の太さは屋根材の重さによって変わります。
1㎡あたりの重さが約20kgのスレート屋根(カラーベスト、コロニアル)の場合には、垂木は幅4.5cm×高さ6cmのものが使用されます。
1㎡あたりの重さが約50kgの瓦屋根の場合には、垂木は幅6cm×高さ7.5cmのものが使用されます。
重い屋根材の場合には、垂木の強度を上げるためにより太いものが用いられます。
また、軒の出の長さでも垂木のサイズは変わります。
軒部分は下支えがなく、屋根材や野地板の重さで垂木が垂れ下がる可能性が高くなるため、高さを増して強度を上げます。
垂木は屋根の内部にあり、普段は目にすることはありませんが、屋根を支える重要な部材です。
屋根を葺き替える場合には、必ず垂木の劣化状況を確認してください。
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