塗料の耐久性を見分けるポイントは、塗料の成分です。
塗料の成分さえ分かれば、どれくらい長持ちするのか分かります。
屋根と外壁の塗料は、「塗装膜」と「塗装膜にならない成分」からできています。
塗装膜の主成分は樹脂で、これが塗料の耐久性に大きく影響します。
塗装膜にならない成分は、樹脂を溶かすための溶媒(油や水)や添加物です。
現在、屋根・外壁に使用されている塗料は、その成分により大きく5つに分類されます。
・アクリル樹脂塗料
耐用年数 5~6年
耐用年数が低いため、屋根・外壁塗装にはあまり使われていません。
・ウレタン樹脂塗料
耐用年数 6~7年
密着性が高く、木部や塩ビ製素材に適した塗料なので、破風板や雨樋など附帯部の塗装に使われることが多いです。
屋根や外壁には、ほとんど使われていません。
・シリコン樹脂塗料
耐用年数 8~10年
値段と耐用年数のバランスが良く、屋根・外壁の塗装に最も多く使用されている塗料です。
・フッ素樹脂塗料
耐用年数 12~15年
現在主流のシリコン樹脂塗料のひとつ上のグレードの塗料です。
フッ素は耐久性に優れており、汚れにくく、紫外線に強いことが特徴です。
・無機塗料
耐用年数 15~20年
無機物と合成樹脂などを混ぜた塗料です。
価格は高いですが、フッ素樹脂塗料を超える耐用年数の塗料です。
安い塗料を使うとすぐに塗り替えなければならなくなり、結果的に損をしてしまいます。
耐用年数の長い塗料を使用して、塗り替えの回数を減らすことで、ランニングコストを抑えることができます。
塗料の主成分が何なのか確認してから塗料を選ぶようにしましょう。