周南市の方へ、陶器瓦は破損等ない限り長寿命ですが、漆喰のメンテナンスは必要です
本日のコラムでは、周南市の方に陶器瓦のメンテナンスについてお伝えします。
雨風に日々さらされる屋根だからこそ、耐久性がよく寿命の長い安心な屋根材を選ぶことは家にとって重要です。
そこで耐久性の長い陶器瓦に葺いているお宅も多いと思います。
陶器瓦とは、自然素材である粘土と釉薬を高温で焼きしめた、表面がガラス質の皮膜で覆われた陶器質の屋根材です。
お茶碗を思い浮かべていただくと分かりやすく、陶器は時間が経過しても変色や変質を起こしにくい素材です。
陶器瓦で代表的なのは、三州瓦・石州瓦・淡路瓦が日本三大瓦といわれています。
古いお寺の瓦が1000年経っても現存しているように、屋根材の中では最も耐久性が長いです。
また塗装製品ではないため再塗装の必要性がなく、メンテンナンスコストが低いのが特徴になります。
しかし屋根材の中では価格が高額な屋根材になります。
「うちは陶器瓦だからメンテナンスは不要」とお思いの方もいるかもしれませんが、実際には、そうではなくメンテナンスをする必要があります。
陶器瓦は台風などの災害で飛散したり欠けたり・割れたりしない限りは瓦自体は長寿命ですが、瓦屋根には必ず棟瓦がありまして、漆喰によって瓦の固定力を保っています。
そんな漆喰の劣化を放置してますと、瓦の固定力が弱まることにより瓦が動きやすくなり、ずれたりしてしまいます。
さらに、動きやすくなった瓦同士は干渉しあうので、割れや欠けが発生しやすくなります。
長寿命な陶器瓦でも弱点は瓦なので割れやすいことで、漆喰の老朽化が瓦の弱点を突くことにもなるのです。
瓦の割れやズレが発生すると、そこから雨水が浸入してしまい、天井のシミやカビの発生、柱や梁の腐食、湿った木材がシロアリを繁殖させてしまう、などの被害につながってしまいます。
そのため、「うちは陶器瓦だから屋根はメンテナンス不要」と思わずに、定期的に漆喰の剥がれや瓦のズレはないか棟瓦は大丈夫かなど点検を心掛けしましょう。
「傷んだ漆喰の詰め直し、棟瓦の取り直しで瓦屋根を健全に保つ」はこちらをご覧ください
9時~18時まで受付中!
0120-838-878