光市の方へ、屋根工事について
屋根は雨から建物を守っている重要な部位なので、劣化していないか気になるという方も多いのではないでしょうか。
屋根が劣化していると、雨漏りの原因になり、建物が傷んでしまいます。
そのため、屋根が劣化している場合には、屋根工事をして屋根の傷んでいる箇所を修理することが大切です。
そこで本日のコラムでは、光市の方へ屋根工事についてお伝えします。
屋根工事をしないと、どうなるのか
屋根は常に太陽光や風雨にさらされており、夏場には屋根の温度は70~80度になるため、建物の中でも劣化しやすい部位です。
また、屋根の上は地上からでは見えにくいので劣化に気づかず、気づいた時には大きな被害につながっていたということもあります。
屋根を放置していると、瓦のひび割れやズレ、漆喰の剥がれ、棟板金の浮きや釘の抜け、谷板金の穴などの劣化症状がみられるようになり、隙間から雨水が浸入して雨漏りが起きます。
雨漏りにより、天井や壁にシミができたり、カビが発生する原因にもなります。
また、柱や梁などの建物の重要な構造が腐食してしまうこともあり、建物の寿命を短くしてしまいます。
部分的な修理をすればよかったものが、大掛かりな工事が必要になってしまうため、定期的に屋根点検をして、劣化している場合には屋根工事をすることをお勧めします。
屋根工事の種類
屋根工事には、劣化している場所を部分的に修理する小規模なものから、屋根全体をリフォームする大規模なものまで、多くのものがあります。
それぞれの屋根工事が、どういった工程で行われるのか確認しましょう。
谷樋交換工事
屋根には谷という部位があります。
谷は屋根の面と面がぶつかり文字通り谷の形状をしている部位で、その形状から雨水が集まりやすいため、傷みやすく雨漏りしやすい箇所です。
その谷に設置されている板金を谷樋と呼びます。
谷樋は金属でできているので錆びが発生し穴が開き、そこから雨水が浸入してしまいます。
また、谷樋が歪んでしまうことで屋根材の下側に雨水が浸入することもあります。
そのため、谷樋が劣化している場合には、設置されている板金を交換する谷樋交換工事を行う必要があります。
・谷樋交換工事の工程
1.周囲の瓦と谷樋の撤去
2.ルーフィング(防水紙)の補修
3.新しい板金の設置
4.取り外していた瓦の葺きなおし
谷樋交換工事の詳細はこちらをご覧ください
棟板金交換工事
屋根がスレート屋根や金属屋根の場合には、屋根の棟という部位にも板金が使用されています。
棟は屋根の頂上部分で、屋根の面と面がぶつかり山型をしている部位です。
その棟に取り付けられている板金を棟板金と呼びます。
棟板金は経年により錆が発生し穴が開き雨漏りの原因になったり、板金を固定している釘が緩むことで板金を固定する力が弱くなり強風で剥がれたり飛散してしまいます。
そのため、棟板金が劣化している場合には、取り付けている板金を交換する棟板金交換工事を行う必要があります。
・棟板金交換工事
1.棟板金や貫板(下地)の撤去
2.新しい貫板の設置
3.新しい板金の取り付け
棟板金交換工事の詳細はこちらをご覧ください
漆喰工事
瓦屋根の棟には、漆喰という材料で棟瓦が積まれています。
漆喰は瓦を固定する役割があり、劣化することで漆喰が剥がれた隙間から雨水が浸入したり、瓦がズレてしまい地震などで落下しやすくなります。
また、瓦が動きやすくなることで瓦同士が干渉し、欠けや割れなどにつながります。
そのため、漆喰が劣化している場合には、漆喰工事が必要になります。
漆喰工事には漆喰の劣化状況にあわせて、2つの方法があります。
漆喰の劣化が軽微な場合には漆喰を剥がして詰めなおす「漆喰の詰め直し」、漆喰の劣化が激しい場合には棟瓦を取り外して新しい漆喰で積みなおす「棟瓦の取り直し」を行います。
・漆喰の詰め直しの工程
1.漆喰の除去
2.新しい漆喰詰め
・棟瓦の取り直しの工程
1.棟瓦の撤去
2.土台となる土を設置
3.棟瓦を設置
4.新しい漆喰詰め
漆喰工事の詳細はこちらをご覧ください
屋根塗装
スレート屋根や金属屋根の表面は塗料の膜で覆われており、紫外線や風雨などの屋根材が劣化する原因から保護しています。
塗膜が劣化すると、色あせて見た目が悪くなるだけでなく、スレート屋根材に雨水が浸透したり、金属屋根材に錆が発生しやすくなり、屋根の劣化を速めてしまいます。
定期的に屋根塗装をすることで、屋根の劣化を抑制でき、長持ちさせることにつながります。
また、屋根全体のメンテナンス方法の中では比較的安価なため、定期的なメンテナンスとしておすすめです。
・屋根塗装の工程
1.高圧洗浄
2.下塗り
3.中塗り
4.上塗り
屋根塗装の詳細はこちらをご覧ください
屋根カバー工法
屋根カバー工法は、既存の屋根の上からルーフィング(防水紙)と屋根材を施工する屋根工事です。
既存の屋根の上に新しい屋根を重ねるので、「重ね葺き」とも呼ばれます。
既存の屋根を撤去しないので、解体費用と廃材処分費がかからず、工事費用を節約できます。
屋根が2重になることで断熱性や遮音性が向上します。
瓦屋根や屋根の下地が劣化している場合には施工できません。
・屋根カバー工法の工程
1.棟板金の撤去
2.防水紙の敷設
3.屋根材の施工
屋根カバー工法の詳細はこちらをご覧ください
屋根葺き替え
屋根の葺き替えは既存の屋根を解体して新しく屋根を葺く屋根工事です。
既存の屋根を解体する費用や廃材処分費がかかるため、工事費用が高額になります。
お手入れが困難な屋根の下地である野地板を補修することができるため、屋根の耐久性・耐風性が向上します。
既存の屋根材が瓦屋根など重いものの場合は、軽量な屋根材で葺き替えることで建物の重心が下がり建物の揺れが小さくなり耐震性が向上します。
既存の屋根材や劣化状況をとわず施工でき、劣化が激しい場合や雨漏りしている場合に適した屋根工事です。
・屋根葺き替えの工程
1.屋根の撤去
2.野地板の増し張り
3.ルーフィング(防水紙)の敷設
4.屋根材の施工
屋根葺き替えの詳細はこちらをご覧ください