光市の方へ、屋根リフォームについて
屋根は太陽光や風雨にさらされているため、劣化は避けられません。
屋根が「色褪せた」「コケのようなものが繁殖している」「板金が錆びている」といったことから、屋根の状態を心配されている方は多いのではないでしょうか。
屋根の劣化が進めば、雨漏りが起きて、被害が大きくなってしまいます。
しかし、屋根リフォームをすることで、屋根の状態を回復し、雨漏りの心配をなくすことができます。
本日のコラムでは、光市の方へ、屋根リフォームについて紹介します。
屋根リフォーム
屋根リフォームには、「屋根塗装」「屋根カバー工法」「屋根葺き替え」の3種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、屋根の状態に合わせた屋根リフォームを行うことで、屋根を長持ちさせることができます。
屋根塗装
屋根塗装は、屋根の表面の塗膜を屋根塗装専用の塗料で塗り替える屋根リフォームです。
スレート屋根(カラーベスト、コロニアル)やセメント瓦、金属屋根材には塗料が塗られており、表面を塗膜で覆われています。
塗膜は紫外線や風雨が原因で劣化していき、塗膜が剥がれると防水性が低下し、屋根材に雨水が浸透したり、金属が露出して錆が発生しやすくなり、屋根の劣化が速くなります。
そのため、屋根塗装で塗膜が新しくなり、防水性が回復し、屋根材の寿命を延ばすことにつながります。
他の屋根リフォームと比較して安価なため、定期的なメンテナンスとしておすすめです。
屋根塗装の流れ
1.高圧洗浄
屋根の表面には汚れが付着したり、カビやコケなどが繁殖しています。
汚れの上から新しい塗料を塗ると、屋根材と塗料の密着が悪くなり、塗膜が剥がれる原因になってしまうため、高圧洗浄機で汚れを落とします。
カビの繁殖が激しい場合には、殺菌作用のある洗浄液で洗浄することをおすすめします。
屋根や外壁を劣化させるカビ・コケ・藻についてはこちらをご覧ください
2.下塗り
専用の下塗り材を塗布します。
下塗り材には、屋根材と塗料の密着を良くする効果があり、塗膜が剥がれるのを防いでくれます。
また、塗料の吸い込み防止という役割もあります。
劣化した屋根材に塗料を塗ると、塗料を吸い込んでしまい、ムラになったり、塗料本来の性能を発揮できなくなります。
3.縁切り(タスペーサー設置)
スレート屋根の塗装では、縁切りという工程を行う必要があります。
スレート屋根の屋根材の重なりには、屋根材の下に浸入した雨水を排水するための隙間があります。
塗料には粘性があるので、塗装すると隙間をふさいでしまい、雨水の排水を妨げてしまい、雨漏りの原因になります。
そのため、タスペーサーを差し込んで雨漏りを防ぎます。
スレート屋根の縁切りについてはこちらをご覧ください
4.中塗り・上塗り
仕上げ塗料で中塗りと上塗りを行います。
屋根塗装は3回塗りが基本で、塗料を重ねて塗ることで、適切な厚さの耐久性の高い塗膜を形成することができます。
5.完成
棟板金などにも塗装したら、屋根塗装の完成です。
塗料には種類があり、価格や耐用年数が異なりますので、どんな塗料を使用するのか、必ず業者に確認しましょう。
また、遮熱機能や汚れが付きにくくなる機能があるものもあります。
屋根カバー工法
屋根カバー工法は、既存の屋根の上から新しい屋根をかぶせる屋根リフォームです。
既存の屋根材を撤去しないので、解体費用と廃材処理費用を抑えられ、工事費用を節約できます。
屋根が2重になるので、遮音性や断熱性の向上が期待できます。
ただし、屋根の重量が増すことで、耐震性が低下します。
屋根の重量が増すと、建物の重心が高くなり、地震の時の揺れが大きくなり、建物にかかる負担も大きくなるため、建物が地震に弱くなります。
屋根葺き替えより安価ですが、屋根材が瓦であったり、下地が劣化している場合には施工できない可能性があります。
屋根カバー工法の流れ
1.板金の撤去
屋根カバー工法では、既存の屋根材はそのままですが、棟板金や棟板金の下地である貫板(ぬきいた)を撤去します。
撤去した貫板は再利用できません。
雪止めを設置している場合には、雪止めも撤去する必要があります。
2.ルーフィング(防水紙)の敷設
既存の屋根材の上からルーフィング(防水紙)を敷きます。
ルーフィングは屋根材の下に浸入した雨水が野地板に浸透し、建物内部に浸透するのを防ぐ、屋根にとって重要な部位です。
軒先から棟に向かって、ルーフィングを重ねていくことで雨水の浸入を防ぎます。
ルーフィング(防水紙)についてはこちらをご覧ください
3.軒先とケラバ板金の取り付け
軒先とケラバに雨仕舞いのための板金を取り付けます。
軒先とケラバの板金は、屋根材を伝って内部に雨水が入り込むのを防いでくれます。
板金の接合部には十分な量のシーリングを塗布して、防水処理をします。
4.屋根材の施工
新しい屋根材を施工します。
屋根が重くなると耐震性が低下するので、重くなりすぎないように、屋根材の中で最も軽い金属屋根材を使用することがほとんどです。
5.棟板金の設置
棟(屋根の頂上部分)に板金を取り付けます。
下地となる貫板を腐食しない樹脂製のものにしたり、ビスを錆びにくいステンレス製にすることで耐久性を上げることができます。
板金の継ぎ目には、雨水が浸入しないようにコーキングで処理をします。
棟板金の詳細はこちらをご覧ください
6.完成
屋根カバー工法の完成です。
表面に石粒を吹き付けたガルバリウム鋼板などの屋根材を使用することで、次のメンテナンスまでの期間を延ばすことができます。
屋根葺き替え
屋根葺き替えは、既存の屋根を解体してから新しい屋根に葺き替える屋根リフォームです。
既存の屋根を解体・撤去しないといけないので、解体する費用や廃材を処理する費用がかかり、屋根工事の中で最も大規模な工事です。
屋根材を撤去するので、その下にあるルーフィングや野地板のメンテナンスをすることができます。
既存の屋根が瓦などの重い屋根材の場合には、新しい屋根材に軽量な金属屋根材などを使用することで、建物の耐震性を上げることができます。
他の屋根リフォームと比較して、施工期間が長く、費用が高くなりますが、既存の屋根材や屋根の状態にかかわらず施工することができます。
屋根葺き替えの流れ
1.既存の屋根の撤去
劣化した屋根材を剥がします。
瓦を引っ掛ける瓦桟(かわらざん)や板金、ルーフィングなども撤去します。
屋根材の下には、瓦を設置するのに使う葺き土やホコリやゴミが蓄積されているため、清掃をします。
2.野地板の補修
既存の野地板の上に新しい野地板を張ります。
野地板は、屋根材を設置するための下地となる木の板のことです。
既存の野地板の状態によっては剥がして、張り替えることもあります。
野地板の詳細はこちらをご覧ください
3.ルーフィングを敷設
新しい野地板の上に、ルーフィングを敷きこみます。
ルーフィングの固定にはタッカーと呼ばれる大型のホッチキスを使用することが一般的ですが、最近では、裏面が粘着層になっているタイプもあります。
粘着層になっていることで、針穴が開かず、防水性に優れます。
4.屋根材の施工
屋根カバー工法と同じように、軒先とケラバに板金を取り付けてから新しい屋根材を葺いていきます。
軽量で耐久性の高い金属屋根材がおすすめですが、瓦にこだわりたいという方には、瓦の高級感や質感を持ち、重量は半分のハイブリッドタイプの瓦がおすすめです。
5.棟板金の設置
棟は雨水が浸入しやすい部位なので、防水処理をしっかりと行い、棟板金を取り付けます。
瓦屋根の場合には、漆喰(しっくい)という白いセメントのような材料を使用して棟瓦を積みます。
6.完成
屋根葺き替えの完成です。
野地板は屋根の構造を支えており、耐震性や耐風性を受け持っている部位なので、補修することで屋根の強度が上がります。
最後に
屋根リフォームには「屋根塗装」「屋根カバー工法」「屋根葺き替え」の3種類あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
屋根の状態に合わせて適切な屋根リフォームを行うことで、建物を長持ちさせることができます。
そのため、専門の業者に屋根点検をしてもらい、どの屋根リフォームを行うのがいいのか、相談しましょう。
光市で屋根リフォームについてお悩みの方は、街の屋根やさん周南店までお気軽にお問い合わせください。