お客様宅に到着し、早速屋根の状態を確認しました。
使用されていた屋根材は乾式洋瓦(乾式コンクリート瓦)でした。
乾式洋瓦とは、セメントと砂を主原料として成型されたコンクリート系の洋風瓦です。
1970〜1990年代にかけて日本で広く普及した屋根材で、特に「モニエル瓦」「スカンジア瓦」などの商品名で知られています。
洋風の外観デザインが流行した時代に多くの住宅に採用されており、周南市や下松市周辺でも当時に建てられた住宅で今なお多く見受けられます。
塗料を塗布して表面を仕上げており、この塗膜によって防水性と意匠性の両方を実現しているため、塗膜が劣化すると防水性能が著しく低下してしまいます。
防水性を塗膜に依存しているため、定期的な塗り替えが必要な屋根材です。
もともとは落ち着いたオリーブ系のカラーで仕上げられていたと思われますが、全体的に色褪せが進行しており、屋根全面にわたって塗膜の剥がれが確認されました。
特に気になったのは、塗膜が大きな面積でバリバリと剥がれ落ちている箇所です。
下地のセメント素地がむき出しになっている部分も複数確認されました。
さらに瓦の表面にはコケ・藻が付着している箇所があり、長年にわたって適切なメンテナンスが行われていなかったことが一目でわかる状態でした。
乾式洋瓦は、塗膜によって防水性を保つ構造になっています。
その塗膜が今回のように広範囲で剥落している場合、雨水が瓦自体に直接浸透するリスクが非常に高くなります。
コケや藻の繁殖もその証拠のひとつで、表面が常に湿気を帯びている状態を示しています。
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乾式洋瓦の詳細は?
➡
セメント瓦とモニエル瓦、塗り替えを必要とする瓦の最適なメンテナンス方法ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー