ベランダやバルコニーにマットやウッドデッキなどを敷かれている家が多くありますが、ベランダの防水に悪影響を与えることもありますので注意が必要です。
ベランダやバルコニーにマットを敷くことで、見栄えが良くなりますし、強風の際に飛来物で防水層が傷つくことも防げます。
ですが、ベランダは壁で囲まれており、台風の時であったとしても防水層が傷つくほどの飛来物があることはほとんどありません。
ベランダは、ほとんど勾配(傾斜)がなく排水性が悪いですが、マットを敷くとただでさえ悪い排水性がさらに悪くなってしまいます。
マットを敷いていると床が乾きにくくなり、床とマットの間に湿気が溜まります。
湿気が溜まるとコケ・カビ・藻が発生しやすくなってしまいます。
カビが発生すると、見栄えが悪くなるだけでなく、ぜんそくやアレルギーといった健康被害も引き起こしかねません。
ウッドデッキの下にはホコリやゴミも溜まりやすく、雨水の流れが悪くなり、防水層が傷みやすくなります。
ベランダの防水を長持ちさせるには、定期的な掃除が不可欠ですが、掃除のたびにマットやウッドデッキを外さなければならなくなり、余計な手間がかかるようになります。
経年によりマット自体が劣化すると、マットの破片が排水口の詰まりの原因にもなります。
排水口の詰まりは、防水層を劣化させるだけでなく、雨水が溜まり雨漏りにつながってしまいます。
住宅周りの製品を扱っているメーカーのマットやデッキ材は、ベランダやバルコニーの排水性も考えられています。
そのため、ベランダにマットなどを敷く場合には、できる限りこういった製品を使用することをおすすめします。