周南市の方へ、屋根塗装について
屋根は建物を雨から守っている重要な部位ですが、太陽光や雨水が直接当たる過酷な環境にあり、時間の経過とともに劣化してしまいます。
屋根の劣化を防ぐために定期的なメンテナンスが大切です。
そこで本日のコラムでは、周南市の方へ屋根のメンテナンスのひとつである「屋根塗装」についてお伝えします。
屋根塗装の必要性
屋根塗装をする理由には、「美観のため」と「屋根材の保護のため」という2つがあります。
新築の時にはキレイでも月日が経つにつれて汚れが目立ってきます。
屋根塗装をすることで、見た目を一新でき、新築の時のような美観を取り戻すことができます。
建物の美観以上に大切な理由が屋根材の保護です。
スレート屋根(カラーベスト、コロニアル)やセメント瓦、金属屋根材は、表面に塗料が塗布されており、塗膜で覆われています。
この塗膜が屋根材を劣化させる原因となる紫外線や風雨から守っています。
永久に塗膜が破れないなら問題ありませんが、塗膜は時間の経過とともに徐々に劣化していき、剥がれてしまいます。
塗膜が剥がれると屋根材に直接、太陽光や雨水が当たるようになり、スレートやセメント瓦では雨水が浸透してしまい、金属屋根材では錆が発生しやすくなり、屋根材の劣化が早くなります。
屋根塗装で塗料を塗り、新しい塗膜が形成されると、また劣化の原因から屋根材を守ってくれます。
そうすることで、屋根の劣化を遅らせることができ、屋根を長持ちさせることにつながります。
そのため、屋根塗装による定期的なメンテナンスをすることが大切です。
屋根塗装の流れ
1.高圧洗浄
塗料を塗っていく前に、屋根に蓄積されたカビやコケなどの汚れを高圧洗浄機を使用して水で洗い流していきます。
カビやコケなどの上から塗料を塗ってしまうと、塗膜が剥がれるなどの不具合の原因になります。
また、塗料を栄養にしてカビが繁殖してしまうこともあり、高圧洗浄は大切な作業です。
高圧洗浄の後には丸一日おいてしっかりと乾かします。
「屋根や外壁の劣化を促進させる苔・藻・カビの放置は絶対ダメ」はこちらをご覧ください
2.下塗り
「シーラー」など下塗り専用の塗料で1回目の塗装をします。
下塗り塗料には、この後に塗る仕上げ塗料と屋根材との密着性を高めて塗料が剥がれにくくする効果と屋根材の塗料の吸い込みを抑えてくれムラを防ぐ効果があります。
仕上げ塗料を長持ちさせるために、しっかりと塗装することが大切です。
3.中塗り・上塗り
仕上げ塗料を1回塗り、十分な乾燥時間を取り、もう一度同じ塗料で2回目を塗ります。
塗料を重ねて塗ることで、塗料の性能を十分に発揮させることができます。
使用する塗料によって、耐用年数や費用が異なります。
4.完了
屋根塗装の完了です。
屋根の表面を新しい塗膜で覆うことで、見た目がキレイになり、防水性も回復します。
スレート屋根の塗装の注意点
スレート屋根の屋根塗装では、「縁切り(えんぎり)」と呼ばれる作業をする必要があります。
屋根材と屋根材との重なりには隙間があり、台風などの横殴りの雨の時に屋根材の下に侵入した雨水を排出しています。
屋根塗装の塗料には粘性があるので塗装すると、この隙間を塞いでしまい、水分によって防水紙が劣化したり雨漏りの原因になります。
そのため、隙間を塞がないようにする作業が必要で、その作業が縁切りです。
以前はカッターや皮すきを使用して手作業で行っていましたが、現在ではタスペーサーという部材を使います。
下塗りの後に、屋根材の重なりにタスペーサーを設置するだけなので、カッターなどで行うよりも時間がかからなくなりました。
屋根塗装の後に雨漏りが起きたということもあるぐらい、スレート屋根の屋根塗装において縁切りは重要な作業です。
縁切りの詳細はこちらをご覧ください
モニエル瓦の塗装の注意点
屋根塗装で最もトラブルが多い屋根材は、モニエル瓦(乾式洋瓦)という屋根材です。
モニエル瓦は、瓦と呼ばれていますが、粘土瓦よりもスレート屋根に近い性質を持っており、塗装が必要です。
モニエル瓦の表面にはスラリー層という特殊な層があり、塗装してもスラリー層ごと塗膜が剥がれてしまうため、塗装が困難なのです。
下地処理でスラリー層を除去するか、スラリー強化プライマーという専用の下地材を使用することで、スラリー層ごと塗膜が剥がれるのを防ぐ必要があります。
下地処理を怠ったり、スラリー強化プライマーを使用しないと、塗膜がすぐに剥がれてしまい、トラブルになります。
そのため、モニエル瓦の施工実績が豊富な業者に依頼しましょう。
モニエル瓦の詳細はこちらをご覧ください
屋根塗装の塗料
屋根塗装の塗料は、「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」「無機塗料」などが使用されます。
〇ウレタン塗料・・・耐用年数は6年程度で、素材との密着性が良いですが、耐用年数の短さから現在ではあまり使用されていません。
〇シリコン塗料・・・耐用年数は8~10年程度で、一般的な塗料です。
〇フッ素塗料・・・耐用年数は12~15年程度で、シリコンよりも高価ですが、頻繁に塗装できない公共の建物などでも使用されます。
〇無機塗料・・・耐用年数は18~20年程度で、耐久性の高さが特徴の最高グレードの塗料です。
塗料は種類によって費用や耐用年数が異なるので、屋根材の寿命やメンテナンスサイクルを考えて、どの塗料を使うか決めることが大切です。
また、塗料の中には、夏場の室内温度の上昇を抑える「遮熱効果」や汚れが付きにくくなる「低汚染効果」などの機能をもっている塗料もあります。
一般的な塗料よりも価格は高くなりますが、電気代の節約などにもつながり、トータルではお得ですので、おすすめです。
おすすめの遮熱塗料「サーモアイシリーズ」についてはこちらをご覧ください
屋根塗装の施工事例
周南市で行った屋根塗装の施工事例です。
屋根の素材はカラーベストで、色褪せて、棟板金には錆が発生していました。
タスペーサーの設置やローラーでの塗装など、屋根塗装の様子をお伝えしています。
周南市で行った屋根塗装の施工事例はこちらをご覧ください
吹き付けによる屋根塗装の施工事例です。
屋根塗装が難しいモニエル瓦を、専用の下塗り塗料を使用し、塗膜の剥がれなどの不具合が起きないよう丁寧に施工しました。
街の屋根やさん周南店では、モニエル瓦の施工実績も豊富ですので、安心してお任せください。
モニエル瓦の屋根塗装の施工事例はこちらをご覧ください
最後に
屋根塗装は、屋根を長持ちさせるための重要なメンテナンスです。
見栄えを良くするためだけでなく、屋根材の保護という重要な効果があり、屋根を長持ちさせることで長期的に見ればメンテナンスコストを抑えることができるので、定期的に屋根塗装を行うことをおすすめします。
周南市で屋根塗装を検討されている方は、街の屋根やさん周南店までお問い合わせください。
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