屋根というと、表面に見える瓦やスレート材、金属板などが防水の主役と思われがちですが、実際には屋根材だけで完全に雨水の浸入を防ぐことはできません。
強風を伴う大雨や横殴りの雨が降った場合、屋根材の隙間から雨水が入り込むことがあります。
そのような場合でも、ルーフィングが二次防水として機能することで、雨水が野地板(屋根の下地板)や建物内部へ浸入するのを防ぎます。
つまり、ルーフィングは「屋根の防水における最後の砦」とも言える非常に重要な部材なのです。
今回使用したのは「改質アスファルトルーフィング」と呼ばれる高性能タイプのルーフィングです。
従来のアスファルトルーフィングと比べて耐久性・防水性が大幅に向上しており、屋根カバー工法のような長期使用を前提とした施工に非常に適した素材です。
青緑色のシートが屋根全体に敷き詰められているのがお分かりいただけるかと思います。
これが改質アスファルトルーフィングです。
ルーフィングの敷設にはいくつかの重要なポイントがあります。
まず、ルーフィングは下から上へ、つまり軒先から棟に向かって順番に重ねて敷いていきます。
これは雨水が流れる方向(上から下)に対して、シートの重なりが逆になるようにするためです。
もし棟側のシートが軒先側のシートの下に入り込んでしまうと、重なり部分から雨水が浸入しやすくなってしまいます。
次に、シートとシートの重ね幅も非常に重要です。
しっかりと重ね幅を確保することで、継ぎ目からの雨水浸入を防ぎます。
今回の施工でも、この重ね幅をしっかりと確保しながら丁寧に敷設しました。
ルーフィングの敷設が完了したことで、屋根カバー工事の重要な下準備が整いました。
次のステップでは、新しい屋根材の施工を行っていきます。